皮膚科向け紫外線治療器シリーズの最新機種「セラビーム® UVA1」を発売
国内初、これまで届かなかった「真皮深層」の病変部に届く紫外線を自社製365nm LEDで実現
ウシオ電機株式会社(本社:東京都、代表取締役社長 内藤 宏治 、以下 ウシオ)は、従来とは異なる波長領域の光を採用した皮膚科向け紫外線治療器「セラビーム® UVA1」の全国販売を、2021年3月1日※1 に開始しました。
ウシオのセラビーム® UV308シリーズは、中波紫外線療法に用いるエキシマライト光線療法機器として、2008年の発売以来、その高い治療効果と安全性が支持され、現在、シリーズ累計で世界7ヵ国、約1,000台※2が使用されています。
今回発売する「セラビーム® UVA1」は、名古屋市立大学の森田 明理教授※3が1997年に発表された、UVA1によるアトピー性皮膚炎に対する奏功メカニズム発見※4以来、長期間にわたる研究の成果から、同教授と共同研究・開発されたものです。
シリーズ最新機種として長波紫外線療法に用いるもので、UVA1波長領域【図1】から選択的長波紫外線として有効性の高い365nmをピーク波長とする自社製LED光源を搭載した「UVA1光線療法機器」です。
セラビーム® UVA1 外観
従来より、紫外線療法にはUVA光(365nm/UVA1)とUVB光(311nm/NB‐UVB、308nm/エキシマライト)がありましたが、今回、国内には無かったUVA1治療器が加わることで紫外線療法全てをカバーできることになり、患者様への更なる治療選択肢の提供が可能となりました。
ウシオはこれからも、独自の光技術で、医療関係者の皆さまをサポートするとともに、患者様のQOL向上と医療分野の発展に貢献していきます。
■「UVA1療法」とは?
国内では未だほとんど普及していない治療法ですが、ヨーロッパでは1990年代に実用化されていました。従来までの装置は、メタルハライドランプと複数のフィルターを用いるため、大型で消費電力が大きいばかりではなく、大量の熱を発生するため特殊な排気装置が必要となり、普及が遅れていました。
現在、国内で普及している紫外線療法は主にUVBという波長領域の光を採用していますが、UVA1療法はUVAという波長のうち340-400nmという長波長域(UVA1)の光を用いる方法です。UVBは、皮膚の浅いところまでしか届きませんが、UVA1は皮膚の深い【図2】ところまで届く特徴があります。これまで治療選択肢が少なかった皮膚疾患であるアトピー性皮膚炎、皮膚T細胞リンパ腫(菌状息肉症)などに有用性があることが知られています。
今回、医療機器認証を取得したセラビームUVA1は、細胞実験の結果※5、UVA1の中でも特に有用性の高い365nm付近の光を選択的に採用したことから、更に臨床的な治療効果が期待されます。
【図1】 【図2】
■「セラビーム® UVA1」 4つの特長
・選択的長波紫外線
長波長領域(UVA1)の光を用いた細胞実験の結果※5、有効性が特に高かった365nm近辺の光を選択的に採用しています。「セラビーム® UVA1」は、紫外線LEDを用いることで、選択性を実現しました。UVA1は真皮深層に到達することができるため、これまで適応の難しかった皮膚疾患にも適応が可能になり、今後は臨床的にも治療効果を期待することができます。
・国内初※6 自社製LED搭載の紫外線治療器
装置には自社製新光源である「365nm LED」を搭載しています。皮膚科向け紫外線治療器でLEDを搭載する機種は国内初となり、小型・省電力・長寿命、そして水銀レスを実現することが可能になりました※7。 環境に優しいだけでなく、耐用年数を通じてメンテナンスフリー※8になるため、維持費用の削減にも貢献します。
・安全性に配慮した光
研究結果※5から生まれたUVA1フィルター【図3】を採用することで、肌に優しい光を実現しました。
・Made in Japan
光の専門メーカーのウシオによる開発・製造・販売・保守サービスを一貫して提供します。
【図3】
※1 医療機器認証は2021年1月26日に取得済み。2021年3月1日に保険収載済み。
※2 2021年1月22日時点、ウシオ調べ
※3 公立大学法人名古屋市立大学(所在地:愛知県、理事長・学長: 郡 健二郎)医学研究科、森田 明理(あきみち)教授(加齢・環境皮膚科学)
※4 Akimichi Morita: J Exp Med 186: 1763-1768, 1997
※5 J Dermatol Sci. 2020 Nov 6:S0923-1811(20)30353-4.
※6 国内の皮膚科向け紫外線治療器市場において。 2021年2月1日 時点、ウシオ調べ
※7 欧米で普及しているUVA1療法機器と比較。 2021年2月1日 時点、ウシオ調べ
※8 耐用年数経過後は保守サービスが必要になります
保険適用範囲
皮膚科処置 J054 長波紫外線療法 150点
乾癬、類乾癬、掌蹠膿疱症、菌状息肉腫(症)、悪性リンパ腫、慢性苔癬状粃糠疹、尋常性白斑、アトピー性皮膚炎又は円形脱毛症
ウシオのセラビーム® UV308シリーズは、中波紫外線療法に用いるエキシマライト光線療法機器として、2008年の発売以来、その高い治療効果と安全性が支持され、現在、シリーズ累計で世界7ヵ国、約1,000台※2が使用されています。
今回発売する「セラビーム® UVA1」は、名古屋市立大学の森田 明理教授※3が1997年に発表された、UVA1によるアトピー性皮膚炎に対する奏功メカニズム発見※4以来、長期間にわたる研究の成果から、同教授と共同研究・開発されたものです。
シリーズ最新機種として長波紫外線療法に用いるもので、UVA1波長領域【図1】から選択的長波紫外線として有効性の高い365nmをピーク波長とする自社製LED光源を搭載した「UVA1光線療法機器」です。
セラビーム® UVA1 外観
従来より、紫外線療法にはUVA光(365nm/UVA1)とUVB光(311nm/NB‐UVB、308nm/エキシマライト)がありましたが、今回、国内には無かったUVA1治療器が加わることで紫外線療法全てをカバーできることになり、患者様への更なる治療選択肢の提供が可能となりました。
ウシオはこれからも、独自の光技術で、医療関係者の皆さまをサポートするとともに、患者様のQOL向上と医療分野の発展に貢献していきます。
■「UVA1療法」とは?
国内では未だほとんど普及していない治療法ですが、ヨーロッパでは1990年代に実用化されていました。従来までの装置は、メタルハライドランプと複数のフィルターを用いるため、大型で消費電力が大きいばかりではなく、大量の熱を発生するため特殊な排気装置が必要となり、普及が遅れていました。
現在、国内で普及している紫外線療法は主にUVBという波長領域の光を採用していますが、UVA1療法はUVAという波長のうち340-400nmという長波長域(UVA1)の光を用いる方法です。UVBは、皮膚の浅いところまでしか届きませんが、UVA1は皮膚の深い【図2】ところまで届く特徴があります。これまで治療選択肢が少なかった皮膚疾患であるアトピー性皮膚炎、皮膚T細胞リンパ腫(菌状息肉症)などに有用性があることが知られています。
今回、医療機器認証を取得したセラビームUVA1は、細胞実験の結果※5、UVA1の中でも特に有用性の高い365nm付近の光を選択的に採用したことから、更に臨床的な治療効果が期待されます。
【図1】 【図2】
■「セラビーム® UVA1」 4つの特長
・選択的長波紫外線
長波長領域(UVA1)の光を用いた細胞実験の結果※5、有効性が特に高かった365nm近辺の光を選択的に採用しています。「セラビーム® UVA1」は、紫外線LEDを用いることで、選択性を実現しました。UVA1は真皮深層に到達することができるため、これまで適応の難しかった皮膚疾患にも適応が可能になり、今後は臨床的にも治療効果を期待することができます。
・国内初※6 自社製LED搭載の紫外線治療器
装置には自社製新光源である「365nm LED」を搭載しています。皮膚科向け紫外線治療器でLEDを搭載する機種は国内初となり、小型・省電力・長寿命、そして水銀レスを実現することが可能になりました※7。 環境に優しいだけでなく、耐用年数を通じてメンテナンスフリー※8になるため、維持費用の削減にも貢献します。
・安全性に配慮した光
研究結果※5から生まれたUVA1フィルター【図3】を採用することで、肌に優しい光を実現しました。
・Made in Japan
光の専門メーカーのウシオによる開発・製造・販売・保守サービスを一貫して提供します。
【図3】
※1 医療機器認証は2021年1月26日に取得済み。2021年3月1日に保険収載済み。
※2 2021年1月22日時点、ウシオ調べ
※3 公立大学法人名古屋市立大学(所在地:愛知県、理事長・学長: 郡 健二郎)医学研究科、森田 明理(あきみち)教授(加齢・環境皮膚科学)
※4 Akimichi Morita: J Exp Med 186: 1763-1768, 1997
※5 J Dermatol Sci. 2020 Nov 6:S0923-1811(20)30353-4.
※6 国内の皮膚科向け紫外線治療器市場において。 2021年2月1日 時点、ウシオ調べ
※7 欧米で普及しているUVA1療法機器と比較。 2021年2月1日 時点、ウシオ調べ
※8 耐用年数経過後は保守サービスが必要になります
保険適用範囲
皮膚科処置 J054 長波紫外線療法 150点
乾癬、類乾癬、掌蹠膿疱症、菌状息肉腫(症)、悪性リンパ腫、慢性苔癬状粃糠疹、尋常性白斑、アトピー性皮膚炎又は円形脱毛症
仕様寸法 | 高さ1400mm×幅450mm×奥行500mm、重量 約50kg |
保険収載日 | 2021年3月1日 |
製造販売元 | ウシオ電機株式会社 |